ご主人は、元XX大学の教授。
息子さんも、娘さんも立派なご職業についておられるようだ。
しかし、数年前、ご主人が亡くなられた。
そのショックで、奥さんは人生が変わっていった。
ただし、気位は高い。
だから、友達はいない。
友達がいないから、認知症が進んだのであろう。
息子さんと娘さんが泣く泣くこの施設に入れたのが半年前。
もう、今では、息子が来ても、彼が自分にとって誰だかわからない。
自分が教授夫人だということも当然認識していない。
しかし、気位は相当高い。
この人は、結婚する前から気位が高かったであろうと推測できる。
私に向かって、
「あなた、私はお家に帰りたい・・・」とのたまう。
ケアプラザにいて、お家に帰りたいと言ったって、「ここがそのお家なの」と言ってやりたいが、
それを言っても意味がない。
はたして、人にとって、「帰りたい家」とはどこなのだろうか?とふと思った。
①自分が生まれ育ったところか、
②子供たちと一緒に暮らしたところなのか、
③あるいは、夫婦で静かに暮らした家なのだろうか?
私はじっと考えた。
やはり、私は②だなと。
生活苦に苦しんだ子育て時期が私の最も充実した時期のように思える。
0 件のコメント:
コメントを投稿